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ピュアプワゾンの香水です。

ディオール・フレグランスの代名詞にして、香水の一つの到達点である歴史的名香「POISON」。時代性を見事に香りに閉じ込めたあのオリジナルの佇まいを継承し、ヒプノティック・プワゾン、トンドール・プワゾンと受け継がれてきた「心の毒」としてのプワゾン・シリーズの新作が、2004年、満を持して登場いたしました。
ブルガリの「オムニア・クリスタリン」と双璧を成す話題作です。
純粋でありながらセダクティブ、モダンでありながらクラシカル。
毒の心と透明な心。

このような二面性を表すべく二年の歳月を書けて創られたフローラル・ウッディの香調は、系統分けを拒むような孤高の自我、自尊心を垣間見せ、ディオールのフレグランス・ラインの確固とした自信をうかがわせます。

ジャスミンやスイートオレンジなどが奔放と気品を兼ね合わせ香り立つトップ。
オレンジブロッサムやガーデニアなどが繊細と芯の強さを重ね合わせて広がるミドル。

そしてサンダルウッドやホワイトアンバーが慈愛とグラマラスな官能を漂わせるラスト。カルロス・ベナイーム、ドミニク・ロピオン、オリヴィエ・ポルジュの三人の調香師の試行錯誤が結晶した、見事な芸術品です。
特に選び抜かれたインド産サンバック・ジャスミンの優雅な香りは、纏った者やその周りの人間の心を確かに捉え、しばらく忘れさせない力を持っております。
香りが貴女を引き立て、貴女の内面が香りを引き立てる。長く語り継がれるべき傑作です。複雑な心の毒を身に纏うその叙情性を、ぜひとも万人の女性に体験していただきたいですね。